内向的な人向け独学英語学習法

社会人になってから英語の勉強を始め、習得に苦労されている方は多いのではないでしょうか。私もその一人で、現在では社内会議や電話会議などのビジネスシーンにおいても不自由なく英語を用いて仕事をすることができるようになりましたが、もともと内向的な性格で、会話ではなく独学中心に進めていた為、習得までの道のりは会話中心に進められる方よりもずいぶん遠回りしてきたと思います。

そんな私が試行錯誤しながら、独学中心でこれは効果あった、と思われる勉強法をご紹介していきます。本稿は下記に当てはまるような内向的な(社会人)の方に役立つ英語学習方法をご紹介したいと思います。


  • 英会話スクールなどの会話中心より、一人で篭って英語を学習したい。
  • 文法は比較的得意。英文メールなど、時間をかけてよい場面ならそこそこの文章が書ける。
  • 英語以外の勉強は苦手ではない。
  • リスニングが苦手で、外国人の会話は何かモゴモゴいっているように聞こえる。
  • スピーキングは練習すればできるような気がする。
  • ビジネスで英語ができればよく、英語で日常会話を楽しもうとは思っていない。

目次

英語を学習する際に必要なマインドセット

  1. 英語はスポーツであること
  2. 英語は音の言語で、日本語は文字の言語あること
  3. 学習領域を絞り、あれもこれも手を出さない

おすすめ英語学習方法・テクニック

  1. 声だしトレーニング-口の筋肉をつける
  2. 省エネ発音を身につける
  3. 複数の文章をつなげる表現を覚える
  4. 特定領域のネイティブ表現を浴びる
  5. 会話の主導権を握る


英語を学習する際に必要なマインドセット

まず、英語を習得するためのマインドセット、心構えについて紹介します。こちらはすべての方に入れることですが、独学中心の方はつい忘れてしまいがちですので、注意が必要です。

1.英語はスポーツであること

英語はスポーツだと思っています。学校の勉強や資格の勉強にしっかり取り組んできた人ほど陥りやすいのが、数学や歴史や化学、国家資格などの知識詰込み型と同じ方法で取り組んでしまうことです。これにはまってしまうと、あなたの貴重な時間を大量に奪ってしまう為注意してください(私も数年奪われたのではないかと思います)。英語は反射神経・瞬発力を試されるスポーツそのもので、会話は待ったなしのリアルタイムで行われる為に、学校のペーパー試験のように考えている時間はありません。

2.英語は音の言語で、日本語は文字の言語あること

英語は音の言語で、会話に適しています。これが英語が世界共通語として全世界に使われている理由と言われています。一方、日本語は読むのに適した言語で、漢字は文字そのものに意味を持っています。文字→頭の中で音に変換→内容を理解というプロセスを一部省略することができることから、同じ内容の文章でも日本語の方が早く読めてしまうようです。

3.学習領域を絞り、あれもこれも手を出さない

多忙な社会人にとっては学習領域を小さく絞ることは大切です。特に真面目に学校の勉強をしてきた方にとっては、あれもこれも完ぺきにしようと躍起になってしまいがちです。英語を学ぶ目的を今一度再認識し、それを達成するための分野のみに集中することは重要になります。私の場合は英語を使って世界で活躍したい、という目的でしたので、学習対象をほぼビジネス英語一本に絞りました。よって、その領域以外の英語、例えば英語のドラマやアクション映画の内容はほとんどわかりませんし、それでも問題ありません。


おすすめ英語学習方法・テクニック

次は私が試行錯誤した英語の学習方法で、もっとも効果があったものをご紹介します。

声だしトレーニング-口の筋肉をつける

英語は音の言語であることを認識した上で、まずやるべきは英語の発音を身につけることです。英語の発音は子音中心であることを認識し、THやRとLの違い、Fの発音に加え、SやSHの発音も声を出してしっかり練習することです。これは、小学生がドリルを使って何度も同じ漢字を書いて練習するのと同じで、音の言語である英語については声を出して何度も練習をする必要があります。

練習を続けていると、口に筋肉がついてきますが、筋肉がつくことで、英語の読む、書く、聞く、話すなどのあらゆる学習の過程で、体が覚えていく、英語が血肉となっていく感覚が味わえるようになります。

これができていなければ、その後の学習効率を低下させてしまうので、注意してください。いきなりCNNなど聞いている人は、10kgのダンベルを上げる力もないのに、60kgに挑戦してビクとも動かないのと同じです。私もここをいい加減にやり過ごしてしまったので、そのあとの学習をかなり非効率なものにしてしまったと思います。


省エネ発音を身につける

英語の教材でリスニングの勉強を重ね、TOEICの聞き取りはできるようになったけど、ネイティブと話すとさっぱりわからなかったという経験はないでしょうか。リスニングの基礎力をつけたい方やTOEICで点数が採ることが目標の方は、正しくはっきりとした発音を収録した教材を学習することは重要なのですが、ネイティブとの会話に向けてはネイティブの表現を覚え、練習しておいた方がいいです。その一つが省エネ発音です。例えば、

want to =wanna(ワナ)

Should Have =Shud’ave(シュダブ)

What I=Wharai(ワライ)

これらはネイティブとの会話の中で頻発するものの、一般の英語教材では出てこない表現ですので、覚えておく必要があります。これらを体系的に学べる教材として、モゴモゴバスターがあります。

6200円と少し高額ですが、なかなかこの分野だけに特化した学習教材はないと思いますし、短期間でリスニングのテクニックを習得できる意味でコスパは高いと思います(若干怪しいですが・・)。

モゴモゴバスター


複数の文章をつなげる表現を覚える

ある程度英語で話ができるようになったけれども、自分の文と文、自分の会話と相手の会話がつながらないと思ったことはないでしょうか。会話はインタラクティブな作業で、前後の英語をうまくつなげられる表現を覚えておくと、会話がスムーズになります。例えば、下記のような表現です。

What I mean by that is: それはどういうことかというと、

When it comes to XXX: XXXについていうと、

Speaking of which:それについてのことなんだけど


また、これらの表現は次の言葉を考えるまでの時間稼ぎにも使える為、リアルタイムで行われる会話では大きな武器となります。

このような文と文を繋ぐ表現に加え、会話における間の取り方など会話のテクニックが豊富に紹介してあるのが「知られざる英会話のスキル20」で、これを一冊勉強するだけで会話表現が豊かになりますので、参考にしてください。

知られざる英会話のスキル20


特定領域のネイティブ表現を浴びる

発音とリスニング、会話テクニックについてある程度コツをつかんだら、次は必要な領域についてネイティブの会話表現に大量に浴びるという段階に進みます。ビジネス英語の場合、ネイティブのナチュラルな表現と発音を纏めて聞くことができる教材としては、経営者などのプレゼンやインタビュー系の教材を選ぶとよいです。下記、私のおすすめです。

改訂版 起業家の英語(CD付)

ビジネスリーダーの英語

ネイティブの発音・表現を習得するに、海外ドラマなどを見る方法がよく紹介されますが、1話見るのに時間がかかってしまう他

、普段ビジネスシーンでは使われることのない表現も多く、コスパはよくないと思ったので、海外出張の飛行機の中など、時間が十分ある時に見る程度にしています。


たまには英語を使って人と話す

自分の英語力の進捗確認のために、1週間に一度、30分くらいは英語で他人と話す機会を作ることをお勧めします。地道に一人で英語を学習してきた成果を発揮する舞台ですから、覚えたフレーズを惜しみなく披露しましょう。そこで、リスニングが弱いとか、語彙力が足りないとか、自分の弱い部分ががわかってくると思います。仕事で英語を使う機会がない方は、オンライン英会話レッスンを入れるといいです。私はBizmatesを使っていました。


Bizmates


会話の主導権を握る

学習を積んでいっても、ネイティブ複数人を相手にしたミーティングでネイティブ同士の会話のスピードについていくのは困難です。ここでお勧めなのが、会話の流れを見ながら、たびたび主導権を握っていくということです。内容がわからないから聞き直す方法もありますし、若干唐突であっても自分が思っていることを発信して、話題を自分に引き寄せることができれば、会話を有利に進めることができます。これは多用すると空気の読めない人だと思われて皆に迷惑をかけてしまいますので、基本は集中して内容理解に徹し、必要なここぞというときに利用してください。



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